能登半島


1977年5月10日に発売された石川さゆりの16枚目のシングル
作詞:阿久悠/作曲・編曲:三木たかし

多くの人が石川さゆりさんと聞きますと、真っ先に思い浮かぶのは「津軽海峡冬景色」でしょう。ブレイクしたきっかけはやはり「津軽海峡冬景色」ですし、おそらく一番のヒット曲ではないかと思います。しかし、最近ここずっと僕の頭に浮かんでくるのは「能登半島」なのです。

実は僕は今、嗅覚障害というと大げさですが、臭いを感じない症状になっています。最近はコロナで嗅覚障害になる人が増えているようですが、僕の場合はかれこれ7~8年くらいになるでしょうか。その治療に耳鼻咽喉科に通院しているのですが、そこで処方される点鼻薬があります。

この病院に出会うまで僕は数年間臭いは感じないままでした。幾つか耳鼻咽喉科を回りようやくたどり着いた病院であり点鼻薬でした。この点鼻薬は使い方が少し変わっており、普通とは違った姿勢で使う必要があります。

まずは仰向けに寝るのですが、その際首の下に座布団など首を高くするものを置きます。そうした姿勢で首を後ろに反らすというか曲げた格好になり、その状態で花の中に薬を垂らすようにします。しかもその姿勢を約4分間保ったままでいなければいけないのですが、これが結構辛いのです。しかも辛いだけではなく退屈なのです。

そのときに思いついたのが、歌を聴くことでした。最初はいろいろな歌を聴いていたのですが、年齢も関係あるのでしょうが、なぜか演歌がぴったし合うことがわかりました。気持ちが落ち着くのですね。4分はなにもしないでいると長いのですが、歌を聴いていますとすぐに過ぎます。

演歌もいろいろと聴いていたのですが、最初の頃はこれまでもここで紹介したことがあります「都はるみ」さんが多かったように思います。ですが、同じ人の歌ばかりですとやはり飽きてきます。いろいろな曲を聴いていたのですが、その過程で石川さゆりさんに到達しました。冒頭に書きましたように、もちろん最初は「津軽海峡冬景色」を聴いていたのですが、その流れで出会ったのが「能登半島」でした。そして心に残ったのがこの歌詞です。

♪十九なかばの恋知らず
♪十九なかばで恋を知り

いやぁ~、いいですねぇ。この歌詞。阿久悠さんはやはり天才です。よく「初恋はいつ?」などと盛り上がることがありますが、ちっちゃい頃の初恋はほとんどが泡のように消えてしまう軽いもので、実際には「恋」とは呼べないものです。その意味で言いますと、本当の初恋はやはり中学以降でしょうか。そのくらいになった恋が本当の「初恋」のように思います。

その意味で言いますと、僕の初恋は「中二」のときですが、本格的な「恋」は、僕奥手だったので、まさに「十九」だったように思います。この歌詞の女性も「十九」ですので僕と同じなんですね。

昨日、たまたま石原慎太郎さんの記事を読んでいましたら、慎太郎さんの奥様はなんと17才で慎太郎さんと結婚したそうです。まだ高校生です。すごいですね。二十歳でさえまだ子供だと思っていましたが、高校生はもっと子供です。そんな若いときの結婚でありながら最愛の男性と出会え、しかも気持ちが最後まで続いたのはなんと素晴らしいことでしょう。

見習おう…。

それでは、また。

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