1981年4月21日にCBS・ソニーから発売
作詞・作曲:堀江淳
歌:堀江淳 デビューシングル。
ここのところいわゆる「一発屋」というか、大ヒットした一曲だけで消えている人が続いていますが、堀江さんもまさにその一人です。テンポのいいメロディーに堀江さんの細く透き通った声質が合体した歌ですが、社会人になったばかりの僕はとても好きでした。
理由は自分でもわからないのですが、堀江さんといいますと、当時のアイドル香坂みゆきさんをバイクのうしろに乗せて写っている写真が強く記憶に残っています。なんの雑誌かは忘れましたが、香坂さんが堀江さんの腰に手をまわしてぴったりとくっついて、笑顔でうしろの座席に座っていました。
♪水割りをください 涙の数だけ
素敵な表現ですが、実は僕はお酒が飲めませんのでこの歌詞の気持ちがよくわからないのが正直なところです。でも、「水割りをください」が2番でも出てくるのですが、これがミソなのでしょうね。
♪水割りをください 想い出の数だけ
「涙の数」も「想い出の数」も量が多いはずですから、要はたくさんお酒を飲んでいることになります。つまり、酔っ払いの歌というわけですが、
♪たとえばあいつの事 憎めるとしたならば
「あいつ」と言っているところがいいですね。このあとの歌詞に「ダンシングドール」という言葉が出てくるのですが、当時は「ダンシング」という言葉が流行っていたのかもしれません。もんた&ブラザーズさんの大ヒット曲「ダンシングオールナイト」も1980年発売でした。
僕は踊りのセンスがありませんので、行ったことは1度しかありませんが、70年代後半はディスコがブームでジョン・トラボルタさん主演の「サタデーナイトフィーバー」がディスコ界隈を席巻していたように思います。
大学生のときに高校の同窓会があったのですが、2次会はディスコでした。当時のディスコは「サタデーナイトフィーバー」よろしくみんながきれいにそろって同じ動きをするのが流行っていました。高校時代は堅物で硬派だった友だちがディスコで一番前でみんなに合わせてきれいに踊っている姿は壮観でした。まるで映画を観ているような錯覚に陥るほどきれいに全員がそろっておどっていました。
それはともかく、
♪あいつなんか あいつなんか あいつなんか
♪飲みほしてやるわ
そして、終わりは
♪あいつなんか あいつなんか あいつなんか
♪ただの通り前…
これを負け惜しみと言わずなんと言いましょう。
それでは、また。