作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一、
歌:太田裕美
1980年11月21日にCBS・ソニー(現:ソニー・ミュージックレーベルズ)から19作目のシングル。
なにを隠そう、僕は現嗅覚障害を患っておりまして、その治療に点鼻薬を毎日挿しているのですが、その点鼻薬は挿したあとに4~5分寝た状態でいる必要があります。もう少し詳しく説明しますと、点鼻薬を挿す際は、仰向けに寝て頭を枕などで高くして90度曲げる姿勢になる必要があります。
点鼻薬の液体を鼻の奥のほうまで届ける必要があるからですが、そのためにそうした姿勢をとっています。この姿勢を4~5分もとっているのは結構しんどく、しかも退屈です。その退屈さを解消するために思いついたのが音楽を聴くことでした。
当初は演歌をずっと聴いていたのですが、それも飽きてしまい、いろいろなジャンルを聴くようになりました。そして、現在はまっているのが大瀧詠一さんです。大瀧さんは今年の3月に「君は天然色」を紹介していますが、その流れで「さらばシベリア鉄道」にたどり着いた次第です。
ウィキペディアによりますと、元々は自分用としてアルバム『A LONG VACATION』のために作ったらしいのですが、今一つしっくりこず、太田裕美さんが大ヒットさせた「木綿のハンカチーフ」と似ているように感じ、太田さんに提供することにしたそうです。
ですが、僕がこの歌を知ったのはYouTubeですが、その際は太田さんではなく、大瀧さん本人の歌唱のものでした。ウィキペディアによりますと、太田さんが発売した翌年に自らカバーして発売しているそうです。
♪君の手紙読み終えて切手を見た
♪スタンプにはロシア語の小さな文字
この歌詞を見て思い出したのは中島みゆきさんの「永遠の嘘をついてくれ」です。この歌にも唐突に「ニューヨーク」が出てくるのですが、なぜに「ニューヨーク」で、なぜに「スタンプにはロシア」なのか、疑問です。「虎と翼」ふうにいうなら「はて?」です。
歌詞はともかく、この歌の一番の魅力は何と言ってもメロディーです。こう言っては松本さんに失礼ですが、歌詞などどうでもよいと思うのは僕だけでしょうか。もちろん松本さんの歌詞力は認めるところですが、この歌に関しては適当な言葉を連ねてだけでも心地よくなるように思えて仕方ありません。
音楽は「音を楽しむ」が基本ですので、それでいいですよね。
それでは、また。バイナラ。