チェリー

1996年4月10日にポリドールより発売
作詞・作曲/草野正宗
歌:スピッツ、13作目のシングル。

軽やかなメロディーが印象に残る歌ですが、いつものように僕がこの歌を知ったのは発売からずっとあとです。きっかけと言いますか「ああ、昔聴いたことあるよな」と思ったのは、なにかのCMで流れたからです。

♪「愛してる」の響きだけで 強くなれるきがしたよ

ここです! 調べたところ、2019年に「NTT東日本」のCMで使われていたのですが、とても印象に残っています。CMとしては大成功でしたね。確か、当時は THE BLUE HEARTSさんの「日曜日よりも使者」どこかのCMで流れていたように思います。つまり、90年代半ばにヒットした楽曲をCMに使っていることになりますが、僕の推測では、これらの歌がヒットしたときに青春を送っていた人たちが、会社に入って責任ある立場になっているからではないでしょうか。そんなことを思いました。

当時、僕はラーメン店に忙しくヒット曲などもあまり知らないのですが、そんな僕がスピッツさんでただ一つ憶えているのは、スピッツさんは「ミスチルのライバル」ということです。これが正解なのかわかりませんが、この2つのバンドが切磋琢磨していたのは間違いないと思います。

僕の世代ですと、デビューしたばかりの「オフコース」に対する「ふきのとう」のような立ち位置です。オフコースは途中から路線変更してビッグバンドになりましたが、「ふきのとう」はそのまま活動していました。それも僕にとっては好感でした。でも、結局は二人は仲互いしてしまうのですが、それはオフコースも同様で、ヒットを連発していた最中にデュオ時代の鈴木さんは脱退してしまっています。人のコミュニケーションは難しいですよね。

スピッツさんで「すごい!」と思わせるのは、楽曲が生き残っていることです。CMに使われることもその証拠ですが、あと一ついえるのはスピッツさんの曲をカバーしている人がたくさんいることです。昔、吉田拓郎さんが「いい歌かどうかは売れた枚数よりも、どれだけ歌い継がれるか、で決まる」と話していましたが、その意味で言いますと、スピッツさんの歌は名曲が多いことになります。

♪「愛してる」の響きだけで 強くなれる気がしたよ

ああ、青春。

それでは、また。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする