作詞作曲:浜田省吾
アルバム「青空の扉~THE DOOR FOR THE BLUE SKY~」9曲目
1996/11/11 released
これまで幾度もハマショーさんの歌を紹介してきましたが、またまたハマショーさんの歌です。基本的にハマショーの歌詞は映画を観ているような感じになることが多いのですが、この歌はその最たる歌と言える歌詞になっています。
この歌の歌詞は、まさに恋愛映画そのものです。僕は登場人物の外見まで想像できるのですが、女性はダイアン・レインがピッタリなのですが、男性はハマショーさん自身が当てはまります。これは僕の想像ですが、もしかしたならこの歌はハマショーさんの体験からきているのかもしれません。なぜなら、歌詞の中に
♪おれのレコードを聴いたことがあると
とあるからです。でも、それが本当だとしたら、
♪痛みも喜びも感じる
♪君の肌から 君の吐息から
という歌詞はちょっと物議を醸しそうです。でも、ハマショーさんは「純愛」と「不倫」のどちらもテーマにしていますので、あり得ない話ではありませんね。
♪放課後 君が教科書をかかえて
♪グランドを歩く姿 遠くから見送ってた
この歌詞は、結構思い当たる人が多いんじゃないでしょうか。なんとなく、そんな気がします。僕はこのシチュエーションに惹かれるですが、その理由は僕の高校時代の過ごし方に関係しています。
僕は、高校3年の夏安み前まではクラブ活動に精を出していましたので授業が終わったあとの時間の過ごし方で困ったことはありませんでした。しかし、3年生にもなりますと受験を控えていますので5月の連休明けにクラブ活動を引退することになります。そうしますと自ずと、一気に暇な時間が増えてきます。なにしろクラブを引退するまでは高校生活のうち、授業時間以外はすべてクラブ活動に費やしていたのですから、閑な時間があまってあまって仕方ありませんでした。
そんな僕は、どちらかと言いますと、貧乏の範疇に入るレベルの家で暮らしていましたので、家に帰っても落ち着ける場所がありませんでした。自分の部屋などありませんでしたので仕方ありませんでした。ですので仕方なく、教室にひとり残り、一応勉強の恰好だけをしていました。そんなとき、気晴らしに窓から外を眺めることがあったのですが、ある日たまたま僕が密かに思いを寄せていた女の子を見かけたことがありました。僕は、この歌を聴くたびにそのときの光景が思い出されます。
僕にとってこの歌は青春の一ページというわけですが、その後僕はこの女性と駅で偶然出会うのですが、この歌のようには展開しないところが、現実と歌との違いでしょうか。
それでは、また。