1993年11月10日発売
藤井フミヤの2枚目のシングル(実質的には初めてのシングル)。
作詞作曲:藤井フミヤ
「あすなろ白書」の主題歌としてのほうが有名かもしれません。約30年前の曲ですが、フミヤさんはこの一曲だけでアーティストとして生き残っている感があります。それほど大ヒットしたことの証ですが、「あすなろ白書」というドラマの影響もあるのではないでしょうか。
ドラマの主題歌として起用されることの一番のメリットは映像と楽曲がつらなることです。映像に曲がピッタリはまることで、その歌のよさを強烈に伝えています。「TRUE LOVE」はまさにそのメリットを強烈に享受しているのですが、それはドラマが素敵であることがとても重要です。
実は、つい最近youtubeで「あすなろ白書」を見たのですが、全く色あせていないことに驚かされました。今でも十分通用するドラマの展開です。脚本は北川悦吏子さんですが、北川さんはそのほかに「ロングバケーション」や「愛していると言ってくれ」なども書いていますが、当時はまさに「恋愛の神様」として面目躍如の活躍でした。
「あすなろ白書」を見ていた思ったのは、主役を務めた筒井康隆さんのその後の芸能活動です。まさに主人公の掛居君がピッタリの役者でしたが、その後の活躍が続かなかったのが不思議です。それに比べて、主人公の一人ではありましたが、主役とまではいかない役で存在感を出していた西島秀俊さんの今の活躍ぶりは対照的です。
実は、西島さんは当時の事務所と活動方針の考え方が合わず退所しています。西島さんが所属していた事務所は、当時の大手でしたので、そこから独立したことで不遇の環境を強いられることとなりました。ですが、腐ることなくコツコツと実績を積み重ね、現在の地位を確立しています。当時の事務所は西島さんをアイドル的に売り出そうとしていたのですが、それに納得できずの退所でした。西島さんの肝の据わった行動に感激です。
1980年代に「ロード」というバラードのヒット曲を出したTHE 虎舞竜というロックバンドがいました。この「ロード」という歌は220万枚という大ヒットをしたのですが、作詞作曲したリーダーの高橋ジョージさんは、それから20年くらい経った頃にバラエティー番組によく出演していて、「今でも印税が年間一千万円以上入ってくる」と語っていました。
たった一曲の大ヒットだけでずっと高収入が得られることを示していましたが、藤井フミヤさんも同じなのではないでしょうか。フミヤさんも一曲で芸能生活を余裕で生きていけるのですから、音楽の世界の魅力、素晴らしを思わずにはいられません。
一曲だけではなくヒットを何作を出している作詞家作曲家がいますが、いったいあの人たちはいくらを稼いでいるのでしょう。人の稼ぎを想像してしまう僕でした。僕もヒット曲が作りたかった…。
また、次回。