シネマ・クラブ

甲斐バンドの5作目のオリジナル・アルバム『誘惑』1978年にリリースの一曲。
作詞作曲編曲:甲斐よしひろ

僕のサイトには映画を紹介するコーナーがあるのですが、そのコーナーのタイトルは「シネマクラブ」です。そう、この甲斐バンドさんの歌からとったものです。それくらい「好き」ということですが、テンポがゆっくりでシャウトするのがたまらなく心の中に響きます。

バラード調で僕の一番はダウンタウンブギウギバンドさんの「涙のシークレットラブ」ですが、この歌もそれに引けを取らないくらい好きす。

♪もうおしまいさ すべてはておくれ
♪何もかもが狂っちまった今

この歌詞はこのメロディーだからこそ際立つと思っています。なんといっても絶叫からはじまるところに惹かれます。甲斐さんは少ししわがれた声なのですが、その声がこの楽曲にピッタリはまっています。昔、妻と娘と3人でカラオケに行っていたときは、必ず歌っていました。もちろんうまくはないのですが、歌っている自分はとても気持ちいいのです。絶叫できるところがストレス解消につながっているのです。

どうしてこのようなタイトルがついたのかわかりませんが、甲斐さんが映画が好きなのは間違いないところでしょう。僕が映画に興味を持ちだしたのは大学生になってからです。駅から学校までの途中に名画座があったのですが、そこで毎週観ていました。名画座ですので500円で2本か3本立てだったように記憶しています。

その名画座で「アメリカン・グラフィティ」とか「明日に向かって撃て」とか「スティング」といった、のちに人生におけるビッグ3に入る映画と出会うわけです。ちょうどその頃はハリウッドの50年代、60年代の映画がリバイバルで人気を博していたのですが、「エデンの東」のジェームズ・ディーンの服装などを真似て恰好をつけていたものです。

この名画座で映画の魅力にはまり、ときには新作を観たりもしました。前売り鑑賞券が3割引きくらいで買うことができたので、いつもそこに行っていたことを思い出します。この歌を聴きますと、当時の青春時代が思い出されます。歌詞に

♪君はいつまでも銀幕ヒロイン

とあるのですが、西洋の美人といいますか、金髪美人を初めて知ったのもこの頃ですね。今の時代ですと「ルッキズム」と批判されそうですが、そう堅いことを言わずに僕が印象に残っている美人を紹介しますと、「いやぁ、世の中にこんな美しい顔立ちの人がいるんだ」と感動したのが「イングリッド・バーグマンさん」でした。それから気が強そうだけど、高貴な感じがしたのが「グレタ・ガルボさん」でしょうか。

紹介しだしたら切りがありませんので、ここらあたりで、さよならさよなら。

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