1995年(平成7年)5月10日発売
作詞:岡本真夜/真名杏樹 作曲:岡本真夜
歌:岡本真夜
この歌の歌詞、一見すると長く感じるんですが、よく読みますと
♪涙の数だけ強くなれるよ
♪アスファルトに咲く 花のように
♪見るものすべてに おびえないで
♪明日は来るよ 君のために
このフレーズが5回も出てきます。正直、ちょっと多すぎですよね。売れそうな歌詞を繰り返してる感じがして、僕的にはマイナス評価です。
実はこの歌には、僕が「楽曲が世に出るまでの過程」を垣間見た、ある出来事があります。それは岡本さんがレコードデビューするまでを追ったドキュメンタリー番組でした。
もともとこの曲は岡本さんが作詞・作曲したものなんですが、作詞者には岡本さんのほかに真名杏樹さんの名前も載っています。つまり共作です。でも番組に映っていたのは、レコーディングブースの隣室で岡本さんと、少し年上っぽい男性が一緒に歌詞を作っている場面でした。
簡単に言うと、岡本さんの歌詞をその男性が辞書片手に手直ししていたんです。僕は「へぇ、そんなふうに作るんだ」と思うと同時に、「なんかガッカリ…」とも感じました。共作名には女性の真名杏樹さん(調べてみました)の名前が出ているのに、僕が見たのは男性が一緒に何度も何度も言葉を直している姿でした。
映像では男性が一緒に歌詞を作っていたのに、ジャケットには女性名が出ているのはちょっと不思議な気持ちなんですよね。それ以上に気になったのは、歌詞の修正作業が男性主導で行われていたことです。もし岡本さんが主導する形で言葉を選んでいたなら納得できますが、男性に押し切られている雰囲気はやはり残念な気持ちになりました。
新人としてデビュー前の立場では、自分の思い通りに曲を作れないことは理解できます。最近の情報でもよく見聞きしますし。それでもやっぱり、新人アーティストがレコード会社に振り回されているようで、どうしてもモヤモヤ感は残ります。
さらにウィキペディアによると、岡本さんが最初に作った段階ではもっとテンポが遅かったそうです。それをドラマの主題歌にしたいプロデューサーが「アップテンポにして」と要請して、今の曲調・アレンジになったとのこと。結果的に大ヒットにつながったわけで、そう考えるとプロデューサーの判断は正しかったとも言えます。この曲に限らず、アレンジひとつで雰囲気も魅力もガラッと変わります。それを見抜けるのが、もしかすると本当のアーティストなのかもしれません。
この歌を聴くと、裏方の人たちの力の大きさを思い出します。
それじゃ、また。