1978年8月25日発売
作詞:阿久悠 作曲:馬飼野康二
歌:西城秀樹(26枚目のシングル)
とにかく「スケールの大きい歌」だと感じさせる楽曲ですが、僕は「26枚目」という数字に驚かされました。デビュー当時は誰でも勢いがありますから、そこそこヒットしそうな楽曲を提供されるものです。しかし26枚目ともなると、ベテランとは言わないまでも、すでに十分「中堅」の立場になっていたはずです。その時期に、これほど素晴らしい楽曲を与えられていたことに感嘆しました。
この歌は間違いなく、声量のある西城さんだからこそ歌いこなせた曲だと思います。野口五郎さんでも郷ひろみさんでも、この曲を同じように魅力的にはできなかったでしょう。それほど西城さんに合っている楽曲でした。ウィキペディアにも記されていますが、歌詞は人妻との禁断の愛と別れを描いたものです。実際、出だしの歌詞を聴けばすぐに想像がつきます。
♪あのひとの指にからんでいた
♪ゴールドの指輪をひきぬき
♪このぼくとともに歩いてと
♪無茶をいったあの日
いいですねぇ。これを「男なら誰でも」と書いてしまうと今の時代はすぐに炎上しそうですので、「昭和の男なら」と前置きしておきましょう。かつては、多くの若い男性が一度は「きれいな人妻」に憧れたものです。
今は昔、「エロ本」には必ず「人妻もの」がありました。ところが先日、たまたま漫画サイトの広告をクリックしたところ、出てきたのがまさに「人妻もの」でした。なぁ~んだ、今でも人気があるんだな、と妙に納得しました。「人妻もの」の基本は、美しい年上の女性が主人公、もしくは主人公に関わってくる、というパターンです。
十代から二十歳前半までは、きれいな年上女性に惹かれるものですよね。僕の年齢になると「年上女性」といえば70歳を超えてしまいますので、さすがに「年上人妻」に憧れることはなくなりました。それが少し悔しいところです。
それにしても、いつものことながら、このスケールの大きい楽曲で「人妻を慕う青年の歌」を生み出す阿久悠さんの発想力には驚かされます。歌詞を聴いているだけで、自然と映像が頭に浮かんでくるのです。
今の若い男性諸君、年上女性の魅力にどっぷりと浸かってみてください。
それでは、また。