大阪で生まれた女

BOROの2枚目のシングル。1979年8月1日発売
1979年5月1日、BOROよりも先に、萩原健一がシングルを発売
作詞作曲:岡山準三&BORO

僕がこの歌を最初に知ったのはショーケンさんこと萩原健一さんの歌です。BOROさんが歌っているのはそれこそインタネットが普及してYoutubeで聴いたのが最初ですので、発売されてからかなりあとということになります。

BOROさんや大阪の方には申し訳ないのですが、「大阪で生まれた女」はやはりショーケンさんの歌声のほうが素敵です。本来なら作った人のほうが歌の魅力を伝えられるのでしょうが、この歌に関しては作った人よりもショーケンさんのほうが心に響いてきます。言うまでもありませんが、BOROさんの歌声が悪いということでは全くありません。

この歌のほかに、作った人が歌うよりも違う人が歌ったほうが「いい歌だなぁ」と思うのは、大橋純子さんの「シルエットロマンス」です。この歌の作詞作曲は来生たかおさんとお姉さまの来生えつこさん(作曲がたかおさん)ですが、大橋さんの声と声量がこの歌の魅力を十分に引き出しています。もちろん来生さんが歌っても来生さんの魅力で十分素敵ですが、僕的には大橋さんが歌ったほうが心に響きます。

ショーケンさんは元々はグループサウンズのボーカルでしたが、ブームが去ったあとに俳優に転向しました。俳優としての素質も抜群で、太陽にほえろ!の初代新人刑事で一気に俳優としてブレイクしました。ちなみに、新人刑事の2代めは伝説の松田優作さんです。…言うまでもありませんでしたね。

この歌の魅力はメロディはもちろんですが、歌詞がなんともいえず心に刺さります。こんな恋愛がしたいよなぁ、って思って一人暮らしをしていました。えへへへ。基本的に僕は、暗くてわびしくて寂しい世界が好きなのですが、この歌はまさにピッタリの世界になっています。ウィキペディアによりますと、オリジナルは18番まで歌詞がある34分の曲だそうですが、30分以上となりますと、一つのドラマを見ているようですね。でも、飽きるような気がしないでもありません。(笑

たまたま先日ショーケンさんについて書いてある記事を目にしたのですが、きっかけはアントニオ猪木さんの闘病している姿をテレビで見かけたからです。あの闘魂の塊のような方が闘病している姿は感動物です。ミスタープロ野球の代名詞となっている長嶋茂雄さんにも当てはまるのですが、世の中にでて社会に影響力を持っている人が、自分が輝いてる姿だけではなく、言い方は悪いですが無様でみっともない姿も面前に晒そうとしている姿勢には感激します。

先日お亡くなりになった石原慎太郎さんもそうでしたが、強気でさっそうとしていた慎太郎さんが小幅でヨチヨチ歩く姿でマスコミの前に堂々とでる姿には感動せずにいられませんでした。石原さんは敵が多かっただけに、そうした姿は晒したくないはずだと思いますが、どんなにみっともない姿になろうとも、最後まで堂々と出続けていたのには尊敬の念を抱かずにはいられませんでした。

猪木さんが闘病している映像に奥様が出ていたのですが、そのときたまたま妻に「猪木さんの奥さんって、昔倍賞美津子さんだったんだ」という話から、「ショーケンって、猪木さんの奥さんと不倫したんだから度胸あるよな」と話が展開し、ショーケンさんの最後の奥さんって「結婚してたのに、家庭を捨ててショーケンさんと結婚したんだ」という話になった次第です。

週刊誌記事によりますと、最後の奥様は若い頃からショーケンさんのファンで最後の最後に自分の恋を実らせたのですから、世間の常識からしますといろいろと物議を醸しそうですが、それはそれでいいのではないでしょうか。ショーケンさんを最後まできちんと看取ったのですから本望だったろうと思います。

ちなみに、ショーケンさんは若い頃からいろいろな女性と浮名を流していましたが、若い頃は年上の女性と、それから各年代のきれいで素敵な女性ばかりだったのですが、持てない男からしますと羨望的な生き方に見える人生でした。

それでは、また。

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