1988年11月21日、CBS・ソニーより発売されたプリンセス プリンセス3枚目のアルバム『LET’S GET CRAZY』収録曲。
5ヶ月後に発売された7thシングル「Diamonds (ダイアモンド)」にカップリング曲としてリカットされた。
作詞:富田京子、作曲:奥居香
歌:プリンセス プリンセス
僕よりも若い世代ですと、同名の楽曲では浜崎あゆみさんの「M」のほうが有名なのかもしれません。ですが、僕の年代ですとやっぱし「プリプリ」の楽曲となります。と言いつつ、僕はこのバンドが一番売れていた頃、ラーメン店で忙しくあまり聴いていませんでした。ですので、いつものようにこの歌を知ったのはヒットしてから大分あとのことです。
実は、プリプリがヒットを飛ばしていた頃、僕はこのバンドは事務所の「企画ものバンド」というイメージを持っていました。ですので、だれかヒットメーカーが作詞作曲をして単に歌っている女性バンドと思っていました。いわゆるアイドル系バンドという感じです。もしかしたら演奏もやっていない可能性もあるかも…、などとも思っていました。しかし、今回書くにあたり調べたところ、なんと作詞作曲のほとんどをバンドのメンバーが作っていて、とても驚きました。
特にボーカルの奥居さんは風貌がアイドルっぽい雰囲気がありますので、そうしたイメージを持たれやすかったのではないでしょうか。実際、ビデオなどではアイドルっぽい映像がありましたし…。
デビュー当時のエピソードを読みますと、やはり芸能事務所側はアイドルで売りたかったようで、それに反発して事務所の移籍を幾度がしていたようです。芸能界で活動するということは本当に大変なようです。
それはともかく
♪あなたのいない右側に 少しは慣れたつもりでいたのに
♪どうしてこんなに涙が出るの
…失恋の切なさが伝わってくる歌詞ですねぇ。おそらく作詞をした富田さんの実体験なのでしょう。そうでなければこんな歌詞は出てきません。そのような失恋ソングなのですが、「どうして『M』なんだろう」と聞いたところ、「電話帳のMだろ!」と怒鳴られてしまいました。
40年前、恋人同士だった妻から。
それでは、また。