外は白い雪の夜

吉田拓郎

・アルバム『ローリング30』の一曲。
・『ローリング30』は、1978年11月21日に吉田拓郎がリリースした9枚目のスタジオアルバム
・多くの人気曲があるにもかかわらず「外は白い雪の夜」のライブバージョンが「春を待つ手紙」のB面になっている以外、シングルカットはされていない。
(ウィキペディアより引用)

 

いつも書いていますが、僕は音楽オタクではありませんので、たまたま聴くタイミングがあったときにその楽曲を好きになるだけです。ですから、アーティストに詳しいなどということは全くなく、繰り返しになりますが、たまたま聴いたときにその歌が僕の心にハマったときに好きになります。

 

今回取り上げます「外は白い雪の夜」は吉田拓郎さんが1978年の「ローリング30」というアルバムで発表したものらしいですが、僕がこの歌を知ったのは30年後の2008年頃です。どうして知ったのかは覚えていないのですが、この歌の歌詞とメロディーを初めて聴いたときの感動といったらありませんでした。

 

当時はコロッケ店を営んでいたのですが、開店前の準備をしているときに歌いながら作業をしたい気持ちが強くなり、プリンターで歌詞を印刷し、その紙を冷蔵庫の壁に貼り付けていました。それほど、感動・感激した歌でした。

 

しかし、僕が知らなかっただけで世間ではかなり有名だったようです。その証拠にNHK紅白歌合戦(1994年)ではこの歌を歌っています。ヒット曲が山ほどある中で、この歌が選ばれたということはそれだけ伝説化していることの証拠です。

 

 

それほど多くの人に好かれていたわけですが、僕が知ったのは2008年頃です。どんな歌でもそうですが、タイミングってありますよね。琴線に触れるかどうかはそのときどきの人生経験値とか精神状態が大きく影響してきます。

 

歌詞を書いたのは「木綿のハンカチーフ」で有名な松本隆さんです。なぜか、最近テレビで「木綿の~」が取り上げられることが多いように感じていますが、「外は白い雪の夜」も同じ雰囲気が漂う歌詞です。男女の恋愛の切なさを見事に描いています。

 

ですが、今の時代に即しているかと問われれば答えに窮します。これらの歌に出てくる女性像は「いかにも昭和」といった匂いがプンプンしてくるからです。なにしろ

♪いつもあなたの影を踏み
♪歩いた癖が直らない

のですから。いや~、昭和の男が理想としたがりそうな女性の姿です。だって、女性のほうが絶対的に男性に惚れているのが見て取れます。男側にとってこんなに気分のいいことはありません。この時代、いかに女性が弱く男性が強かったか…。

 

ですが、この歌の歌詞の真ん中あたりには

♪女はいつでも ふた通りさ
♪男を縛る強い女と

とすでに「強い女」が登場しているのです。僕が学生を卒業するあたりから週休2日制が一般的になりつつあり、そして女性が総合職に就くようになっていました。それまで企業では、女性は男性の補佐のような職種しか与えられていなかったのです。段々と女性が社会に進出していく時代になっていきました。

 

そうした時代背景があっての「男を縛る強い女」です。ですが、この歌詞のあとには

 

♪男にすがる弱虫

と女性には弱さもあることを書いています。そして、つづく歌詞が

♪君は両方だったよね

こんな切ない歌詞があるでしょうか。そして、追い打ちをかけるように

♪あなたの瞳に私が映る

♪最後の化粧をする

♪私を綺麗な思い出にして

 

こんな歌詞が連続で流れてくるのです。あの拓郎さんのしゃがれた声で。これを感動と言わずなんと呼びましょう。

 

いやぁ~、若い頃の恋愛って切ないですよねぇ。松本氏は昭和恋愛の伝道師です。

 

ちなみに、僕が世界で一番切ない声の持ち主は“ふきのとう”さんの細坪さんで、世界で一番切ない女性はこの「外は白い雪の夜」に登場する女性だと思っています。

 

それでは、Byi-bye Love Byi-bye Love
m(_ _)m

 

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