青春アミーゴ

日本の男性アイドルユニット、「修二と彰」のシングル。
作詞: zopp、作曲・編曲: Shusui
(ウィキペディアより引用)

今、世の中、マスコミから非難轟轟の嵐を受けているジャニーズ事務所と元ジャニーズ事務所のお二人ですが、その件を横に置いておくなら、ジャニーズ事務所さんの売り出し方はやはり天下一品です。おそらくこの歌を好きになった人のほとんどは、この歌詞の部分に惹かれたからではないでしょうか。それが事実かどうかは別にして…。

♪地元じゃ負け知らず

この言葉ほど、若い時分の世界の狭さを言いえて妙な、そして魅力的な歌詞はありません。ティーンエイジャーを表現するのにこれほどふさわしい言葉はありません。プロデューサーは、この歌詞だけでヒットの予感をしたように思います。それほど魅力的な歌詞です。

僕がこの歌を聴いて思い起こすのは、本宮ひろ志さんの「男一匹ガキ大将」です。喧嘩に明け暮れ、ライバルを配下に収めテッペンに上りつけた主人公が世の中の広さに気づく最終回は衝撃的でした。僕の記憶では見開き1ページを使った絵でしたが、見事という言葉に尽きる感動でした。

話は逸れますが、僕は今「トマホーク」さんのyoutubeを毎週見ているのですが、この番組は「頭のいい人」たちの経歴を聞いていく内容です。この番組に出てくる人たちは多くが「東大出」なのですが、それこそ「東大」に受かる人というのはすべてと言っていいほど「地元では神童」です。頭の良さでは「地元では負け知らず」なのです。そして、東大に入ったあと、世界の広さを痛感することになります。「神童」が集まった集団の中では、ただの「神童」では「神童」ではなく「凡人」になっていくのですから。

僕は朝倉未来さんの「BreakingDown」も好きで見ているのですが、こちらは「頭脳」ではなく腕力です。腕力・喧嘩では「地元で負け知らず」だった若者が全国から集まって来ます。そして、「頭脳」と同様、世界の広さを知ることになります。

「頭脳」にしろ「喧嘩」にしろ、つまるところは「世界は広いんだ」ということに尽きるのですが、広い世界でもなおトップに立ったのが大谷翔平選手です。昔では絶対に考えられなかったメジャーリーグでの「日本人のホームラン王」を成し遂げました。日本ではホームランバッターとして右に出るものがいなかった松井秀喜選手でさえ年間31本でした。それを投手で10勝を上げながら44本です。まさに「誰も進まなかった道」を歩んでいます。

一時期「俺も昔はヤンチャだった」と好んで言う中高年が話題になりましたが、そうした台詞が広がったきっかけは「青春アミーゴ」のように思います。トップには上りつめなくとも、自分の青春時代を自慢したくなる気持ちが根底にあるように思います。でも、実際はそれほどの「ヤンチャ」でもない人が多いような気がしていますが…。

それでは、また。

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