君は天然色

1981年3月21日に発売された大滝詠一通算7作目のシングル。
松本隆 作詞、大瀧詠一 作曲、多羅尾伴内 編曲

毎度のことですが、この歌を知ったのも発売されてからかなり経ったあとです。というよりも「つい最近」といったほうがいいかもしれないくらい「あと」です。これも毎度のことですが、Youtubeで僕におすすめしてくれたのがきっかけとなっています。Youtubeさんの「おすすめ」ではあるのですが、ちゃんと前段があります。

なにかのときに作詞家の松本隆さんの自伝を読んでいたのですが、その中で大瀧さんのことに触れていました。70年代の音楽に「通」の人は詳しいのでしょうが、僕は「通」ではありませんでしたので、松本さんの自伝を読んで初めて大瀧さんと松本さんは「はっぴえんど」というバンドで一緒だったことを知りました。

驚いたことにこのバンドはこの二人のほかに細野晴臣さんと鈴木茂さんの4人で結成されていたそうです。僕は70年代の音楽業界で活躍していた人の自伝を好んで読むのですが、細野さんはいろいろなところに名前が登場します。イエロー・マジック・オーケストラで世界を席巻したのは有名ですが、今では音楽業界の重鎮の地位に上り詰めているあのユーミンさんの本にも登場します。ある意味細野さんがユーミンさんを引き立てたといってもいいかもしれません。もしかしたなら、戦後の歌謡曲の時代から新しい、その当時の若者音楽の元祖なのかもしれません。

松本さんの自伝に出てきたときに内容は、大瀧さんがヒット曲が出なくなって苦しんでいたときに、背水の陣で歌詞を依頼された、というものですが、真偽のほどはわかりません。どちらにしても、大瀧さんのリズムのよいメロディーと松本さんの軽やかな歌詞が見事にマッチしています。

♪くちびるつんと尖らせてーーー

の「てーーー」と伸ばすところが心地よいですよね。

♪想い出はモノクローム 色をつけてくれーーー

♪夜明けまで長電話して 受話器持つ手がしびれたね

♪開いた雑誌を顔に乗せ
♪一人うとうと眠るのさ

このあたりの歌詞は松本さんの真骨頂ですよね。アルバムのイラストがまた秀逸で、当時の都会で暮らす華やかな若者の心象を映しているように思います。よくは知らないんですけど、イラストレーターって感じのする画ですよねぇ。田舎者の僕からしますと都会のセンスに憧れていました。

それでは、また。

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