1971年5月25日発売。
作詞:橋本淳 作曲・編曲:筒美京平
歌:平山三紀 2枚目のシングル
すごいですね。これも筒美京平さんの作曲ですし、編曲までこなしています。1971年にすでにヒットメーカーになっていたことがわかりますが、いったいどのような頭の構造になっているのでしょうか。才能の塊とは筒美さんのことをいうのでしょう。
若い方はご存じないかもしれませんが、平山さんのご主人は「ばんばひろふみ」さんです。「ばんば」さんは先日紹介しました谷村新司さんと仲がよかった方で、「いちご白書」というヒット曲があります。先日も書きましたが、谷村さんとばんばさんは深夜ラジオ番組を二人でやっていましたが、その掛け合いは聴いていてとても楽しいものでした。
平山さんはそのばんばさんの奥方なのですが、おそらく平山さんも楽しい方なのでしょう。そもそも「楽しい」方でなければ、あのごつい顔の男性と結婚することはないはずです。なにしろ、苗字だけではなく顔も「ばんば」さんなのですから。(笑)
この楽曲は僕の心の中では本当に息の長い歌で、何年たっても「飽きる」ということがありません。もちろんリズム感のない僕は歌えませんが、歌いだしからのリズムとサビまでのメロディーの展開は聴いていて心地よいものがあります。
♪さいはての町 私は着いた
「さいはて」という歌詞で「別れる」ことを連想させるのがすごいですね。
♪悲しい出来事が 起こらないように
「別れ」などという野暮は言い方をせず、「悲しい出来事」という婉曲的表現がいいですよね。
歌詞もメロディーも素敵なのですが、忘れていけないのは編曲の素晴らしさです。僕はメロディーのよさの半分くらいは編曲にかかっていると思っているのですが、この楽曲も編曲の妙があったからこその、メロディーラインです。それと忘れていけないのは、平山さんの鼻にかかった歌声です。あの鼻にかかった歌声だからこその「真夏の出来事」です。もし、ほかの普通の声の人が歌っていたならヒットしたかどうか…。
♪かんれの くるまぁーに乗って・・・
ね、いいでしょ。
それでは、また。