浪花恋しぐれ

2008年5月21日発売
作詞:たかたかし 作曲:岡千秋
歌唱:都はるみ&岡千秋

♪ちゃーん、ちゃらちゃらちゃ~ん
♪ちゃーん、ちゃらちゃらちゃ~ん

そして、三味線のチャカチャカチャン、という前奏を聴いただけで、僕が思わず「みや こ、みや こ」と叫んでしまう「浪花恋しぐれ」です。一応若い方のために仮名を書いておきますと「なにわこいしぐれ」と読みます。「浪花」という文字がつくことで想像できるでしょうが、この歌は関西の歌ですねん。

♪芸のためなら 女房も泣かす
♪それがどうした 文句があるか

と今の時代ですと、間違いなくセクハラとかモラハラと非難ごうごうとなる歌です。いやぁ、昭和のおじさんとしてはなんともはや懐かしい臭いが漂ってくる歌詞です。当時、どれだけこの歌詞に憧れたでしょう。現実は、そんなことはまったくなく女房の尻に敷かれてほそぼそと暮らしていた僕でした。

♪そばに私が ついてなければ
♪なにも出来ない この人やから
♪泣きはしません つらくとも

この歌詞を書いていて、僕思い出しました。今の朝ドラ「カムカムエヴリバディ」のオダギリジョーさんは、この歌詞のような方ではあーりませんか。奥さんが必死に回転焼きを焼いて、オダギリさんはただ遊んでいるだけじゃあーりませんか。なんと羨ましい生活ぶりです。深津さんの献身的なところは、この歌の歌詞そのまんまでんね。

そんな深津さんも結婚するまではしおらしく、そして、オダギリさんはやさしくおでこに傷が深津さんをいたわる優しくもたくましい雰囲気がしていましたが、いつの間にか性格が逆転して、深津さんはオダギリさんを養っている関係になっていますねん。

♪「好きおうて一緒になった仲やない
♪あなた遊びはなれ 酒も飲みなはれ
♪あんたが日本一の落語家(はなしか)になるためやったら

な、すごいですやっしゃろ。夫のためやったらどんな苦労も耐えてみせます。これくらいの心意気が、昭和の時代は奥さんに求められていたんやで。なぁ、もう昭和になんか戻りとうありませんね。わいもそう思いまっせ。

ご存じの方も多いでしょうが、この歌を歌っていた“はるみ”さんは、一度芸能生活を引退しております。たぶん、男に尽くすのに疲れたんやろなぁ、そんな気がしております。実は、引退したあとはプロデューサー業に専念していたのですが、そのときにプロデュースをした歌手は神野美伽さんでした。

“はるみ”さんのお師匠さんが市川昭介先生で、同じ門下生ということで面倒を見ることになったのだと思います。プロデュースしているときの様子をあるドキュメンタリー番組で放映していましたが、正直プロデューサーには向いていない印象を受けました。やはり、自分で歌うのとプロデュースするのでは、今一つやり方が違うような感じがしました。

その後、一時期歌手に復帰するのですが、現在は再度引退をし、そして少し前ネットニュースで東北地方で俳優の方と同棲していると報じられていました。もう年齢的に、静かな余生を過ごしたいと思っているのでしょう。是非とも、幸せな時間を過ごしていただきたく思います。

それでは、さよなら。

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