君と歩いた道

作詞・作曲・歌: 浜田省吾
2005年6月8日に発売したシングル「I am a father」のカップリング曲。

いつも書いていますように、浜田さんは「純愛」と「不倫」と「メッセージソング」を創作の柱としていますが、前に紹介しました「陽のあたる場所」が究極の「不倫歌」とするならば、「君と歩いた道」は対極にある歌です。純愛の極致といってもいいのではないでしょうか。

なにしろ「80歳近い老人」が15歳に戻って、また君と会っても「君と歩いた人生を選ぶだろう」なんていうんだから!これを純愛と言わずなんと言いましょう。まぁ、所詮は夢の世界ことですね。現実の厳しさを痛感している僕としましては、そのあたりのさじ加減は十分にわきまえているつもりです。へへへ…。

僕は浜田さんを、と書きますとどうしてもダウンタウンのハマちゃんが頭の中に出てきますので、ハマショーさんとすることにします。僕はハマショーさんを歌詞の天才と思っているのですが、それが見事にわかるのがここです。

♪学んだ知恵 活かして
♪曲がりくねった道を行こうと 迷わない

たったこれだけの歌詞で、人生にはいろいろな苦難があって、それを乗り越えながら生きていくんだ、というのがわかります。天才ハマショーさんの真骨頂ですね。

ほかに、僕が好きなのは

♪若すぎて思いやりもなく傷つけ 別れた人たち

です。若いってホントに世の中とか他人に対して無知ですから、知らないうちに傍若無人に接していること、ありますよねぇ。特に僕みたいにお調子者だとそうした機会は多かったように思います。反省…。

ただ、一つ理解しがたく思うのは次の

♪また出逢えたら 心の絆 失わない

です。自分で傷つけておいて、「心の絆 失わない」って、あんた、そんな、ちょっと図々しくないかえ。僕はそう思うんでやんすよ。

冒頭で「80歳近い老人」がと書きましたが、これは僕が好きなミュージックビデオの映像に出てくるのが「80歳前後のご夫婦」なので、つい書いてしまいました。この歌のMVはyoutubeに幾つか出ているのですが、「80歳前後のご夫婦」のMVは秀逸です。あぜ道を歩く場面だけで人生を映し出しています。これを天才といわずなんといいましょう。この歌の魅力を倍増しているといっても過言ではありません。お見事!

それにしても、僕が好きな歌ってB面なんですよねぇ。なんでほかの人と感性が違うんだろ。ひねくれものだからしょうがないか…。

それでは、また。

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